芸能人町歩き番組
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モヤモヤさまーずとか、太川陽介と蛭子能収の路線バスの旅など、いずれもテレビ東京の芸能人町歩き番組がヒットしたことを受けて、他局も似たような番組をこぞって作り始め、最近は芸能人町歩き番組全盛時代である。
温水とタカ&トシの町歩き番組や、有吉の正直散歩などは、まさにモヤモヤさまーずと瓜ふたつの番組。徳光和夫と田中律子と女性ゲストの三人バス旅は、完全に太川蛭子の路線バス旅の二番煎じのパクリなのは、誰の目にも明らかだろう。
うわ〜、また芸能人町歩き番組かよと思いながらも、つい見入ってしまうのは何故なのだろうかと自分でも不思議に思うが、おそらく自分でも歩いたことがある街並みがテレビに出ると、ああココなら、つい最近行ってきたばかりだ、へえ〜ココを芸能人が散歩しているのかと、何だか親近感が湧いてくるのが、その理由なのではないだろうか。
同じくテレビ東京の元祖町歩き番組と言えば、『出没アド街ック天国』だろう。この番組は町歩きの中に、芸能人は出て来ず、ただひたすらにあるエリア内の人気スポットをランキング形式で紹介する。やはり、日常の気取らない街の風景が、視聴者の心を捉えるからか長年に渡って人気を維持している。
あまり番組製作の予算がなかったテレビ東京が苦肉の策で捻り出した町歩き番組が、今日のようにパクリ番組が次々に製作されるほどもてはやされるとは、おそらく誰も予想していなかったに違いない。秋元康が仕掛けたおニャン子クラブやAKB48などは、普通の女の子が街中の小劇場で歌や踊りを披露する形式からスタートして大ヒットした。キーワードは会いに行けるアイドル。
町歩き番組やAKBのヒット要因として考えられるのは、一般視聴者との距離感にあるような気がする。距離感が近くに感じられるので、親近感が湧き、何だか支持したくなりファンになる。
人間は誰でも自分に近いものや人に親近感を覚え好きになる傾向がある。自分とは別世界の出来事と感じてしまうほどかけ離れたものや人には憧れはしても、あまり積極的に支持したくはならないのが人情というものだ。そうは言っても、宝塚歌劇団などは例外で日常とは全くかけ離れた世界感の中に埋没する妄想体験も人々を魅了して止まない。ことほど左様に、人の心は移ろいやすく、捉え難いものだと感じる今日この頃である。
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